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interviewインタビュー

平野 智佐 先生

2021.10.27

平野先生が講師を行う理由「全ての人が自分の一番良いところを発揮して働くことができる」

平野智佐 ビジネスマナー

本日は、弊社で研修ご登壇いただいている平野智佐先生にお話をお伺いしました。

この記事のもくじ

もう少しハッピーな研修は出来ないかなと思った

アビリティーセンター 以下アビ平野先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

平野先生 以下敬称略よろしくお願いします。

アビまず平野先生のご経歴からお伺いできますでしょうか?

平野大学を卒業後、新卒で日本航空株式会社(JAL)に入社しました。ずっとキャビンアテンダントとして国際線のフライトをしており22年勤務をした後に退職し、(出身の)高知に帰ってきました。

その後就いた仕事で、海外ウェディングの手配を行っていたのですが、その時に「パソコンが出来ない」と気付き、ハローワークの求職者訓練でパソコンを習いに行きました。その時に、ビジネスマナーの授業があり、知っていることが多いな、と思いました。
私は会社員時代からコミュニケーション等の勉強をしていたのですが、人間が最高のパフォーマンスをするときは、リラックスして心が快適な状態の時だと思うんですね。授業を受けながら、「ハッピーなビジネスマナーは出来ないかな?」と、ふと思ったんです。

アビハッピーな研修、が起点だったんですね。

平野はい。そこでハローワークに行った際に、接遇は長年行っていましたので、「ビジネスマナーを教えられるような気がするんですよね」と相談したところ、「ここに行ったらビジネスマナーの先生を養成していますよ」と教えてもらったのが、アビリティーセンターだったんです。

それからビジネスマナー講師のコースを受け、それまで人前で話すことも無かったので初めは自信がなかったのですが、派遣前研修(派遣スタッフの方が就業する前に弊社で行っている研修)をしているうちに慣れていき、ビジネスマナーで企業様に呼ばれるようになっていきました。

ある会社様でビジネスマナーの研修をさせていただいたとき、年配の職員の方に挨拶の重要性すらご理解いただけず、「ビジネスマナーだけを行っていても会社はまとまらない、やる気を醸成するにはどうしたらよいのだろう」と思いました。それからは、自己探求のワークショップに色々行き、すごく素敵な先生に出会い、ビジネスコーチングを学び始めて、コーチングのクラスを開いたり、文化教室でコミュニケーションを教えたりしていました。キャリアコンサルタントの資格を取ってからは、ジョブカフェ(高知県就職支援相談センター)でキャリア支援のセミナーに登壇したり、研修講師と並行して、「高知家の女性しごと応援室」で、女性の就職支援をしています。また、若者サポートステーションでは、働くことに悩みを抱えている方に、セミナーを行っています。企業や団体でのコミュニケーション研修の登壇も増え、今日もアンガーマネジメントを教えていました。

アビ色々な活動をされているんですね。

能力があっても自信を持てない人に、勇気を与えるのが役目

平野接遇をずっと行っていたので、接遇研修とビジネスマナーが一番馴染みがあるのですが、会社員の頃から、自信がなく、そのくせ完璧主義で、人と比べて「自分なんてだめだ」と思い生きづらかったので、カウンセリングの勉強をずっと行っていたんです。

私が講師をやっている意味は、自分みたいに人と比べたり、自信がなかったりする人、また、活躍できる能力があっても控えめな人に、勇気を与えるのが役目だと思っています。 自分がJALにいるときにすごく必死だったんです。上司から認められたいと思っても、失敗して落ち込んで、自分の欠点を直すことばかり考え、上司・お客様に必要以上に気を遣って、いつも心をすり減らしていました。
今仕事をしている人が、楽しくイキイキ仕事が出来るようになる、お助けが出来ればと思っています

アビ素晴らしいお考えですね。特に日本の方は、能力があっても遠慮をしたり、自信がない方も多いですよね。

平野新入社員研修でも、自分が出来ていない人だったので、自分が上司になったときに「これをやれば認められるんだ」と分かり、それを教えています。私は何かしても「出来ました!」と自己アピールするのは恥ずかしいと思っていましたが、「社会人としては控えめでいるばかりでは、だめなんだよ」と教えて、良いところを引き出せるように、というのが役目なのかなと思っています。
「営業トップでした」みたいな先生は多いですが、気の弱い人には、やり手だからできるのだろうと、遠い存在に思えるかもしれません。私は自分が出来なかったからこそ、コミュニケーションが苦手な方の気持ちに添えるのだと思います。

良いところを伸ばすのが企業にとって一番有益

アビ実際は、出来なかった、という訳ではなかったのではないかと思うのですが、そう思われた経験があるからこそ、語れることがおありなんですね。

平野全ての人が自分の一番良いところを発揮して、それを伸ばして、企業で貢献して働くことができると思うんです
だから、その人の良いところを伸ばしたい。昔は悪いところを指摘する教育が主でしたが、悪いところを直すのも大事なんですが、本当は良いところを伸ばすのが企業にとって一番有益になるのではないかなと思っています。
その環境を作るのが私の役目だと思って上司の方にコーチングをお伝えするし、部下も甘えていてはいけないので、そういったところをお伝えしています。
自己評価が低いと良い仕事はしないんですよね。

アビ先生は、今は自信がない、というのは変わられたんですか?

平野今でも「あの人の方が上手いだろうな」「すごいな」とは思うんですが、人がどう評価するかよりも、自分が前よりも出来るようになったなという方にフォーカスがいくようになりました。
私を必要としているところにいく、適材適所はあると思うので。他の先生の良いところは見習いたいと思いますし、悪いところはもちろん直したいと思いますが、無駄に自分を責めなくなりました。

アビそういったお考えがあるから、企業研修講師から、若者の方のサポートまで行われているんですね。

平野そうですね、若者に関しては、良いところをみつけることしかしていないですね。JALで7~8年目くらいのとき、いくら頑張っても、出来て当たり前なので、誰からも褒められないんですよね。一人だけ「平野さんはいつもよく頑張ってやってくれているし、信頼しているわよ」と言ってくれたチーフパーサー(客室全体を統括する責任者)がいて、すごく救われたんですよね。

JALは完璧主義的な優秀な方が多く、出来て当たり前だったので、私は元々のんびり屋だったので最初は苦労しました。一回褒めてもらえたときにこれでいいんだと自信が持てたので、そういう上司の関わりはどの会社でも必要だなと感じました。(上司との関わりは)モチベーションアップにとても大事だなと思い、人材育成の重要性も感じました。

良いサービスには、社員同士の関係性が重要

アビCAとしての22年のご経験で接遇のプロフェッショナルでいらっしゃると思うのですが、ビジネスマナー以外の研修で、JALの経験が役に立っていると思われることはありますか?

平野管理職研修などで、どう関わったら下の人が働きやすいか、言いやすいか、今よく言われている心理的安全性のある職場を作るには、というお話をするのですが、なぜかというと自分の経験が基になっています。

JALでCAをしていた時、毎回フライトは同じ人とじゃないんですね。
ビジネスクラスを担当しお食事をお出ししていた時のことなのですが、海外から日本に帰るフライトだと、和食か洋食かでは、皆さん和食が食べたいんですね。ただ、すごく怖いチーフと一緒になったときに、私の担当のお客様の和食が足りなくなったんですが、チーフが自分の担当のお客様のために、眠られている方も含めて「これ私の分だから」と和食をキープしてしまったんです。その時にチーフが怖すぎて「和食が足りないので譲って下さい」と言えなくて、お客様に必死で謝って洋食をお出ししたんですが、結局チーフ担当の眠られていたお客様は着陸まで起きず、和食が3つ位余った、ということがあったんです。

チーフに言う勇気がなかった私が悪いのですが、良いサービスは、乗員同士の関係がすごく大きいと思いました。あの時の私は笑顔も引きつっていたと思います。(笑) 上司がどう関わるかによってサービスは全然変わってくるし、笑顔も全然変わってくる。上司が笑顔で温かい人なら、皆笑顔で温かくなるし、「これをしてもいいですか」と言えるようになる。これはどんな企業でも言えると思うんですよね。
上司が怖かったら提案も出来ないと思うし、仕事をフルパワーで出来ずに上司に気を遣うことに30%位使うことになるんではないでしょうか。

アビわかります・・!

平野それをなくしたいな、というのが私の一番の願いなんです。全部経験ですね。
JALで色んな経験をしたので、上司との経験、部下とのコミュニケーション、新入社員が何も言ってくれなくて失敗したこともあるし、本当に色々な経験をしたので、上司としても、部下としても、本当に勉強になりましたね。

アビ新卒から22年間勤められたのはすごいご経験だと思うのですが、その年数を勤めたからこそ分かったことはありますか?

平野仕事は自分次第で、どんどん変わるんだなと思いました。1年目のときに思っている「仕事」と、10年目のときに思う「仕事」は違いますよね。同じ仕事をしていても、立場や、どんな気持ちでやるかによって、見えるものが違うし、仕事の成果も自分が学ぶものも大きく違うと感じました。
私の場合は会社自身も変わっていきましたし、子会社への出向もありましたし、フライトは毎回違うので、たくさんの貴重な経験が出来て、楽しかったですね。もしJALを辞めたら会えない人に身近でいくらでも会える、というのも面白かったです。

アビいわゆるVIPと言われるような方の対応もあったんですよね。

平野経団連会長、上場企業の社長、タイの王女様もいらっしゃいました。有名な政治家や芸能人の方も多いですよね。

アビ緊張しそうですが、気をつけられていたことはありますか。

平野やはりファーストクラス、ビジネスクラスはビジネスマンの方が多く、例えば経団連のトップの方であればどういったお仕事をされているか分かるじゃないですか。なので、日経新聞くらいの知識は入れておくようにはしていましたね。例えば、「今回は国際会議で○○にいらっしゃるんですね」と言えるように、とか。
ただ、役職よりも、「人として」立派な方から学ぶことは多かったです。

アビ本当に多くの方に出会われ、人を見てこられたんだと思います。

自分の良さを発揮するには、自分を愛すること

アビ最後にお伺いしたいのですが、平野先生がおっしゃっていた、自分の良さを発揮するのに、必要なことは何だと思われますか?

平野それは、自分を愛することだと思います。私が習った学校で教えていることはただ一つ、自分を受け入れることです。自分を否定して誰か他の人になろうとしない、自分が自分でいることが大事です。自分を受け入れていない人は、他者を受け入れることも難しいです。

アビ講師をするときには、そういう想いは混ぜ込んでいるんですか?

平野相当混ぜ込んでいますね。笑
「自分を大事にしてください」とか「あなた自身で、強みを発揮してください」とお伝えしています。新入社員でも、メンタルヘルスで悩む方が増えています。「これから辛いことはあると思うけど、自分の良いところをみつけてね」という話は絶対したいですね。

アビ皆さんが自分を大事にし、強みを発揮することは、平野先生にとっても良いことなんでしょうか?

平野全ての人が自分自身を受け入れると平和になると思うんですよね。

アビすごく大きなお話ですね・・!
ぜひ多くの方に平野先生の研修を受けていただいて、自信を持ってご自身の良いところを発揮していただきたいと思いました。
本日はどうも有難うございました。

 

平野先生は、JALで22年という経験をされ、日々世界の多くの方と出会われ、また社内では新人・部下・上司という役割を経験され、経験の幅、見てこられた世界の広さを感じられる方です。そうでありながら、とても謙虚で、柔らかい笑顔で「みんなに自信を持って欲しい」という想いで講師をされています。

 

平野先生は12月3日に開催の「新任管理職研修~半日・体験版~」に登壇されますので、ご興味をお持ちいただけたら、是非ご参加いただけたら幸いです。

 

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以下研修は終了いたしました